あのに男の影が!!!




ウソッ?マジで?




ありえなーい!!!!!






















+ Beauty and the Beasts +















ゴメン!今日の掃除当番代わって!!」



は、片目を瞑って手を合わせながら言った。




「・・・・・どうして?」



「ちょっとこの後用事あってさぁ・・・・ダメ?」



「だから用事の内容言いなさいよ」



「それは無理。なぁ、マジお願い!!!」



「用事の内容言ったら代わってあげるわ。」



「じゃ、もういい。・・・藍ー!掃除当番代わって!!」




・・・どうしたの


あんたいつもと様子がヘン。・・・・・妙にそわそわしてる。


あ、わかった!男ね?今から放課後デートでしょう?


・・・・なぁーんてね、男嫌いなあの子に彼氏なんて出来るはず・・・





ー、用意できた?早く行こう」



あった!!!



え?今教室覗いたのって、滝君?




「あ、!ちょっと待って!!・・・んじゃ、サンキューな藍!」




は、カバンを持って走って教室を出たかと思うと、滝君の腕に抱きつくように寄り添った。



それを見た私は、一気に全身の血の気が引いた。






タ イ ヘ ン ! ! あ の 子 に 男 が 出 来 た ! ! !







「けーい!!ちょっ、景いる?」



急いで1組の教室に向かった。



「アーン?どうした。」



「今すぐレギュラー集めて!」



「は?理由は?」



「いいから!早く!!」








暫くして、レギュラーの皆が集まった。







「私から皆さんに重大発表があります。に・・・
男が出来ました!!



そう言ったとたん、皆の眉間に一気にしわが寄った。




「はぁ?マジかよ?」



「ガセネタじゃねーだろなぁ、



ええ、この目ではっきり見たわ。



が滝君のことを萩≠ニ呼んでて、仲睦まじ気に二人で放課後デートするトコロを。


私がそういったとたん、みんなは血相変えて正門の方に飛び出して行った。
















―――・・SIDE 宍戸








に言われ、俺達は急いでと滝を追いかけた。



やっと見つけたと思ったら・・・・



滝の奴がに抱き付かれてやがる・・・!!!







「オイオイ、マジかよ・・・!!滝の野郎、と・・・・」



ちゃん、何で滝やねん・・・・・!!何で俺とちゃうねん・・・・!!」



「滝の奴、許せないCー!!」





と滝は仲良く、それもお互いが笑顔で話していた。


・・・・・アイツのあんな笑顔、今まで見たことねぇ・・・・・・




「先輩達、楽しそうですね(泣)」



「長太郎、とりあえず涙を拭け。泣くか喋るかどっちかにしろ(汗)



「あいつら何の話してんだ?」



「こっからじゃよく聞こえねぇな・・・・・・・」





俺達は、抜き足でそっとあいつ等に近づき会話を聞いた。








「ねぇ、萩。」



「ん?何だい?」



「何であたしに付き合ってくれんの?







はっきりと聞こえた。



付き合ってくれんの?≠ニいう単語が。





「なぁ、今付き合ってくれてるって言わなかったか?」



「言った・・・・よな。確かに」



「マジかよ?マジであいつらデキてんのか?」



ちゃーん!!
カムバァァァーーーーーック!!リターントゥミーーーーー!!(泣)



「落ち着け侑士!騒いだらバレちまう!!」



「まだ決まったわけじゃねぇだろうが」




向日が忍足の口を押さえ、忍足が黙った。


俺達は、また会話に聞き入る。





好きでしょ?」



「うん、大好きv







大好き???!!!



お前は滝が・・・・!!滝が好きなのか?!!!



お前は、あんなミステリアスな髪形の奴が好みなのか?(←激しく違う)








「クソクソ!俺だってオカッパだぜ?(泣)」




そういう問題じゃないと思うぞ向日。







「滝先輩、下克上です。」



「そうや、その意気や日吉!・・・って、何でお前がココにおんねん!!!」



忍足は、ビシッと裏手突っ込みをした。



「俺が居ちゃまずい事でもあるんですか?」



「いや・・・・まずい事はあらへんけど。」



「それより、俺なんかに構ってたら見失いますよ。」




日吉がそう言うと、俺達はハッとして前を向いた。



が、と滝の姿はもうココには居なかった。






「・・・・と滝が居ねぇぞ!!」



「あいつらどこ行ったんだ?」






お前らが話してる隙に気をとられて見失っちまったんだ、激ダサだな。




俺達は大焦りであたりをキョロキョロと見回したが、誰も居ない。



諦めかけていた時だった。















「お前ら・・・・・こんな所で何やってんの?」









何時の間にか、ニッコリと笑ったが滝と共に俺たちの背後へと回ってきていた。



・・・・・お前は忍者か!!!!



いつの間に俺たちの背後に回ってきたんだよ!!!
























――・・SIDE 




















「どーもさっきから付けられてる様な気配がしてると思ったら案の定!まさかお前らだったとはな。」




、穏便にね・・・!!」



うっさいよ。萩は黙ってて(怒)」



「はい、ごめんなさい」





最悪だ。何でこいつら付いてきてるんだよ。



何?お前ら集団ストーカーか?



うわー、さすが変態集団。恐ろしいね!








「いや、下校途中ちょっとを見かけてよ・・・・」



「声かけよ思ってんけど、なんか滝といい雰囲気やったから邪魔するのも難やしと思ってそのまんま付いてきてん!」



「そ、そうそう!お前らが気になるしな。」







必死にごまかすアホ3匹。黙ってみてるアホ1匹。寝てるアホ1匹。


おろおろしてる子1人(ぇ


冷静な子1人。







「お前ら・・・あたしと萩の事何か勘違いしてないか?」



「は?」



「さっきからおかしいもん。いい雰囲気とか、気になるとか」



「え?だって、お前等付き合ってんだろ?」



岳人が、恐る恐る聞いた。



・・・はい?あたしと滝が付き合ってるって?




「ぷ・・・・あはははははは!!!」




バカだ。こいつ等、思ってた以上のバカだ。



男嫌いのあたしが、例え萩とでも付き合うはずなんて無いでしょ?





「・・・苦し・・・きゃはは!!・・・萩・・・助け・・・・あははは!!!」



「笑いすぎでしょ?。」



「だって・・・こいつら・・・!!あはははは!!!」





助けて・・・笑いが・・・笑いが止まらん!!!































――・・ SIDE 第三者(←なんだそりゃ)















「つーか、テメェ何時まで笑ってんだよ」



は地面に座り込み、お腹を抱えてずっと爆笑していた。



最初は、その様子をただ呆然と見下ろしていたレギュラー陣だったが



待ちくたびれた跡部が口を開いた。





「・・・・あんた達、バっカじゃない?
ただのバカだとは思ってなかったけど。



「なっ!!バカってなんだよバカって!」




岳人がムキになり、前に出た。





シャーラップ!いいか、小人(ぇ )あたしと萩は付き合ってなんかいませーん!ね、萩v」



「うん。」








―――――――・・は?



とおそらく全員が思っただろう。




あれだけ目の前で見せ付けられたのに、付き合っていないだなんて。



は、そんな軽い女ではない筈だ。(と信じたい)







「あたしと萩は幼馴染みみたいなもんよ。親戚だけど。」



「ハトコなんだよね、



「うん。」







アンビリーバボー☆



と滝は親戚だったのか・・・・!!!



と全員が全員ショックを受けた。



恋人じゃないだけまだマシだが、ハトコというのにも腹が立つ。










「はっ?なんだよそれ!!」


「ははは。バカだな、バカ♪」



「俺達って一体・・・・!!」



「あ、長太郎とぴよと樺地はバカじゃないよ☆むしろ偉い。ありがと!」



はニコニコ顔で3人の頭を撫でるが、仏頂面で日吉が言った。



「だから先輩、俺の名前は日吉です」



「だってピヨのが可愛いしv


「・・・俺は日吉ですから」



「ピヨはイヤ?」



「はい。」

















話は変わるが、が日吉の事をピヨと呼ぶようになったのはつい3日前。






「すみません、そこに俺のタオルあるんですけど」




に声を掛けたのは、日吉だった。


洗濯の途中で疲れ果てたのか、洗濯物の上でが眠っていた。





「ん・・・あ、ゴメン。えーと、確か準レギュの・・・・
キノコ君!・・ん?あれ?
シイタケ君だっけ?それともマツタケ君だった?(←天然)



「日吉です(怒)」




この人今、絶対髪形見て名前決めたな・・・≠ニ日吉は思った。




「あー、そうかゴメンゴメン。じゃね、ピヨシv



「日吉です!!!!(怒)」



「んじゃ、ピヨねvばいば〜い、ピヨv」



「だから・・・日吉って言ってるじゃないですか(怒)」

















こんなバカらしい出来事があってからだった。



もともとは、正レギュ専用マネだから準レギュのことはあまり知らなかった。



3年ばかりだし、2年が居る正レギュの世話の方がまだマシ!と考えていたが、2年が1人いるとの事で偶に準レギュに顔を出すようになった。



そして、ハトコである滝と再会したのだ。


(↑ちょっとした補足)











「・・・で?テメェらは何で一緒にいる?滝の家はあっちだろ?アーン?」





跡部がビシッ!と反対方向を指差した。





「あー、ちょっとの相談に乗るからこの近くにカフェまで行こうとしてたんだよ。」



「思い出話してたんだよね。そんな事もあったね!みたいな。」



「じゃあ、途中の大好きって言ってたのは・・・・・?」





確かに聞こえた。



途中、滝に向かって大好き、と言っていたのが。





「あ、あれ?
兄貴の話。



「そうそう。さんの話するとスッゴク笑って機嫌よくなるんだよね」







二人はあはは。と笑い合うがレギュラー陣は



思いっきりガックリとうなだれていた。



二人の間に何もなかったとはいえ、骨折り損のくたびれ儲けだったのだから。



その様子に、は再び「バカみてぇーーーー!!!」と大爆笑したのだった。






























その頃イギリスの、ヒースロー空港では1人の人物が東京、羽田空港行きの便に乗るために空港にいた。




「まってて、。俺がすぐそっちに行ったげるから」




男は、そう呟くと飛行機に乗り込んだ。












また、ひと嵐来そうな予感。








































コメント

や・・・やっとこさ兄貴のご登場だ。
ハァ、長かった・・・・・!!
















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